爆発か!?   

2006年 11月 14日
 「実験事故が起きた」

職業柄、そういったニュースに敏感になります。

14日午前10時5頃、千葉市内小学校の理科の授業中にフラスコが破裂。6年生の児童3人と女性教諭が手などに軽い切り傷を負った他、児童5人が耳鳴りなどを訴え、合わせて9人が病院に運ばれたとか。

アルミニウム粉と塩酸を混合させ、水素を発生させる実験中だったらしい。水素の発生を確認する為、フラスコにマッチの火を近づけたそうで・・・。

普通、発生させた水素は上方置換か水上置換(空気より軽く、水に溶けにくいため)で行います。フラスコに直接なら、「事故は当たり前」になってしまいますね・・・。常に爆発性の原料が供給され、水素が充満したところに火を近づけてしまったのですから。

とはいうものの、今は他人の事故を考察するほど実は余裕は無い。なぜなら、一歩間違えれば同じようにニュースになるだろう事が多発し、実験中止になった学年が出たからなのです。

 原因は「ガスバーナーに紙玉を詰めた」事。

前のクラスでそのような悪戯がされた事を知らないで使った班員は一生懸命、赤い炎を青い炎へ変えようとしていた・・・その時!ガス調節ねじと空気調節ねじの隙間から火を噴いてしまいました。c0104662_165304.gif

実はコレ、本当に大事故になるところでした。下手をすると炎がガスバーナーとホースの接続部へ逆流し、バーナーごと爆発してしまう可能性があったのです。実際、過去に事故例もあり、被害にあった生徒さんは失明してしまったのです・・・。
炎がガス調節ねじと空気調節ねじの隙間で出る程度で済んだのは不幸中の幸いでした。

数ヶ月前にも実験事故未遂を起こしている学年。直後に全クラス実験停止を言い渡されています。全体指導が行われ、反省したと判断し、実験を再開したのですが・・・意味がありませんでした。

「何か問題があれば適宜報告せよ」との主任からの指示があったので、迷わず報告。再び全体指導となり、卒業まで実験停止という結果になったのです。

全体的に見れば、授業すら成り立っていない環境で実験する事は無謀であるし、私も助手の立場をかなぐり捨て、実験を中止させる権限が欲しくなる事が多々ありました。(理科助手は、あくまで実験補助でしかないので、「こりゃダメだろう!」と思っても授業を乗っ取る権限はありません・・・となると、便りの綱は理科主任になります。)

理科主任の下した判断は妥当だと思っています。

しかし、真面目にやっている生徒は本当に可哀相で仕方が無いのです。
実験となると、ブレザーを脱ぎ、シャツの袖をまくり上げ、自分から積極的に行動する・・・そんな生徒がいました。大手企業が欲しがる様な人材です。私もそんな彼の実験スタイルが好きでした。

でも、もう出来ない。

どうなるんだろう・・・自ら授業に対する意識を改め、反省の意を示して意見をまとめて教員側へ持ってきてくれないだろうか・・・

担当教諭はどのような授業をされるのだろう・・・実験をさせない座学だけで、生徒の興味を引かせることはできるのだろうか・・・



以下は私からのメッセージ。

〈生徒たちへ〉
実験から学ぶ事は自然科学的な現象だけではないよ。
予想を立てて、実際に行動し、結果をまとめ、考察する・・・何かを造り上げたり、報告をする時に必要だよ。社会に出て働いた時、きっと分かるから。

実験の危険はいつでもある。でも先生の話を聞いて、正しく行えば問題は無いからおびえなくていい。だから実験中にふざける事は厳禁だ。
ふざけていて怪我をしたのが他人だったらどうする?傷ついた目を交換してあげる?手を交換してあげる?・・・出来ないよね。一生かけて、償わなければならないよ。


〈理科教員を目指す方々へ〉
座学での授業が整っていない場合、実験は無理でしょう。目の前には遊び道具が沢山ある、としか認識しません。
公立の場合、どのような雰囲気の学校に赴任するか分かりません。助手がいない学校も多いです。実験自体が、簡単には行えません。
理科の面白さは実験で直接体験させ、教えるもの・・・と考えない方が宜しいかと思います。実験中に遊んで何も得ることがなく時間が過ぎてしまうくらいなら、教室で授業をした方が学びは多いでしょう。
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# by aniline-black | 2006-11-14 09:00 | 実験・観察

シャア専用!?   

2006年 11月 11日
文化祭前後から波に乗る生物部。先日、とても素敵なものがやってきました。
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生徒A: 「何これ?」

顧問教諭: 「機械。」

生徒B: 「シャア専用。」

顧問教諭: 「え!? これ、3倍速で動くの!?」

生徒A: 「赤くないし。 だから何に使うのよ?」

生徒B: 「黒い三連星を倒す為。」

私には全く分からないお話です。しかも、24歳離れた顧問の先生とガンダムの話で盛り上がる生徒達・・・。

この機械はシャア専用でも何でもありません。
「位相差顕微鏡」といい、平面ではなく立体で観察出来ると言う代物です。(普通の顕微鏡は平面的にしか見えません。ですから、一箇所でピントを合せると他の場所はピンボケします。)

またシャーレに培養した細胞を底から観察する為、対物レンズが上向きに付いています。
しかも細胞を保護する為、試料を置くステージに温度調節機能がありました。

普通の学校にこんなものありません。大学病院など、細胞の培養時に使う特殊な顕微鏡です。
なぜ一般的な学校にあるかと言うと、生物部員のお父上がお医者様で、「廃棄するので宜しければ・・・」と寄付して下さったのです。

 『立体でものが見られる』

全く実感が湧かないのですが、とにかく凄いものが来たとはしゃぐ生物部員+教員陣。しかし使い方が不明なので、提供者のご協力を得て実際に観察してみました。

・・・すごい。早い話、影が付いた様に見えるのですから細胞を染色しなくても核が観察出来ます。オオカナダモの細胞も、赤血球もバッチリです。

中でも一番人気があったのはタニシの赤ちゃん
柔らかく、しかも透けているのでよく分かる・・・はず・・・なのですが・・・

とにかく良く動く! 視界からすぐ居なくなるわ、動きが気持ち悪いわ・・・
途中から違った意味で大盛り上がり。

元気がいいタニシと触れ合うこと約10分。ステージの温度・・・37℃!?

 ただ、熱くて暴れまわっていたのね! タニシ君、ゴメンよ~!!

はたしてこの顕微鏡。使いこなせる様になるのか、宝の持ち腐れになるのか・・・。
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# by aniline-black | 2006-11-11 14:00 | 部活

目の腫れは武術痕   

2006年 11月 07日
生徒A: 「カンフー先生!目、治ったんですか?」

私: 「うん、腫れ治ったよ。」

生徒A: 「カンフー先生ね、中国武術の練習中に打撲したんだって。」

生徒B&C 「マジで!?すげえ~!負傷しても勝ったんでしょ!」

私: 「・・・・・まあね。」


先日、蚊に刺されて目が腫れてしまい眼帯で誤魔化していたのですが、中国武術を習っている事を知っている生徒は「戦って負傷した」と思っています。

本当の事を言っても聞き入れてもらえないので、開き直って”打撲”という事にしてますが・・・
理科主任が暴れた話が私にすり変わってる位だもの、噂になってるんだろうな~。
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# by aniline-black | 2006-11-07 13:00 | 迷言集

ピンクに染まる魔法の液体   

2006年 11月 06日
突然ですが問題です。
 「もともとは無色透明。だけどアルカリ性だと、ピンク色になる液体ってな~んだ?」

・・・答え、フェノールフタレイン溶液。
酸・アルカリを見分ける時に使う簡単な指示薬です。久しぶりに実験で使うことになったので、作る事にしました。

というのも、色が劇的に変化する薬品なので、生徒達は数滴加えれば十分なところを1mL加えたがるのです。
気を抜くとあっという間に無くなる、非常に消費の激しい試薬の一つです。
試薬調整はあまり好きでは無いので(洗い物が増えるんだもん・・・)、気分が乗っているうちに作業へ入ります。


c0104662_19585247.jpgまずフェノールフタレインを1g取ります。



c0104662_200461.jpg続いてエタノールを100mL量り取ります。


c0104662_2005915.jpg後は混ぜるだけ!でもって完成☆


フェノールフタレインの調整なんて、実験助手の仕事をしていなかったら知らなかっただろうな・・・
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# by aniline-black | 2006-11-06 14:00 | 実験準備

かゆぅ~い・・・   

2006年 11月 05日
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夏の風物詩である「蚊」。
何故か今頃になって被害に悩まされています。

決まって寝ている間に刺される。しかも顔。
先週は目蓋の上を刺されてしまい、右目が開けられなくなりました。
人前に立つ以上、あまりに酷いと生徒から何を言われるか分かったものでは無いので、眼帯で隠して仕事をしました。
 (生徒は 「武術練習中に怪我をした」 と思っています)

そして今日は顎。
・・・輪郭変わってるんですけど・・・誤魔化せないんですけど・・・(泣)
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# by aniline-black | 2006-11-05 16:30 | 日常

歩け、若人よ!   

2006年 11月 04日
多摩川沿いの遊歩道で、リュックサックとカメラを片手に一人たたずむ人影あり・・・c0104662_10115220.jpg

別に怪しい事をしている訳ではありません。お仕事です。

こう見えても男子校で理科助手をしています。よく行事で人手不足になると借り出されるのですが、本日はマラソン&ウォーキング大会に参加することになりました。

本日の任務は以下の通り。
 「生徒を正しい経路へ誘導する」
 「ウォーキング参加生徒の最後尾を歩き、脱落しかかっている生徒をゴールへ導く」

こういった行事はとにかく疲れます。
誘導員は早めに持ち場で待機し、生徒が来るのをひたすら待つのですから。しかもボケ~っと立っていたり、椅子に座って居るので一歩間違えれば不審者です。

特に今回のように集合場所が遠いと、朝6時に電車に乗って「千葉→東京→神奈川」と小旅行並みの移動、少々疲れ気味の状態で仕事をする事になります。
しかも、自分のペースで歩けないので余計です。生徒と会話しながらなので、楽しい事は楽しいのですが・・・

色々な思いを抱えたままスタート。
とりあえず私は歩かなければならないので、誘導場所でおにぎりをパクつく。・・・我ながら怪しい。川沿いなので風景が綺麗だと思われるかもしれませんが、目の前には工場と凄惨な事件が起きたマンションがありました。ちょっと複雑です。

10分ほど待っていると、マラソン大会参加生徒が走ってきます。タイムを競っており、スタートしたばかりなのでお団子状態。
一方、道幅は自動車1台分あるかないか。一般の方が自転車、ウォーキングやマラソンを楽しむ場所。

 ・・・警察の許可得てるとはいえ、苦情来るな・・・

そう思いながらマラソン大会組を送り出します。
続いてウォーキング大会参加生徒が続々とやってくる。
実はこのウォーキング大会の目的が分かる人間が居ないので、どうしても生徒・職員のモチベーションが様々。案の定ダラけています。お団子状態でダラダラと歩いてきます。

 ・・・マラソンよりもっとタチ悪いな・・・

そう思いながら生徒を見送ります。
最後尾が到達し、やっと私の出発です。自然が多く、のどかな風景なので気晴らしになります。

日ごろのストレスから開放され、癒されてるな~と感じている矢先・・・事件発生。
遅刻組が来るから待機せよとの事。しかしその遅刻組、ダラダラ歩いているのか待てど暮らせどやってこない。
一緒に最後尾を歩いていた教員は待ちくたびれて先へ進もうとし、生徒に引き止められる始末。

やっと来たのでさらに最後尾に回り、歩くのですが・・・今度は教員がダウン。途中休憩となりました。(確かに50代後半の先生が、男子高校生の体力について行くのは辛いよね・・・)

何だかんだ大騒ぎしながら最後尾は約2時間かけて歩き、無事全生徒が完歩しました。
めでたし、めでたし。

・・・とはいきません。やっぱりありました。近隣の方からの苦情!

本当にご迷惑お掛けし、申し訳ございません!!
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# by aniline-black | 2006-11-04 09:30 | 行事

ブログなるものを始めてみる   

2006年 11月 03日
基本的に面白そうなものを見つけると騒ぎ立てる私。
知人がやっているのを見て、「い~な~」と騒ぎ立てていたら

 「やってみれば?」

と、毎度お馴染みのセリフを言われます。

・・・なのでやってみる事にしました。いつまで続くことやら・・・
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# by aniline-black | 2006-11-03 14:44 | 日常