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光る液体の謎   

2007年 07月 30日
Grignard反応について書きましたが、もう1つ反応を挙げたいと思います。
それは何かといいますと・・・

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コレ。

キラービー様の結婚披露パーティーでキャンドル
サービスならぬ、 「化学反応サービス」 で魅せ
てくれた蛍光発光する液体です。

着色された液体に透明な液体を加えると一気
に発光する。

この現象を 「化学発光」 といいます。
酸化剤存在下で励起状態生成物になり、基底状態へ時に戻る時に発光するというメカニズム。

・・・う~ん・・・・・・化学屋さんじゃないと分かりづらい。

物質の酸化が切っ掛けで不安定な高エネルギー状態になり、元の安定した低いエネルギー状態へ戻ろうとする時に余分なエネルギーを光に変換して放出するわけですが・・・。

まぁ早い話、運動して体温が上昇(高エネルギー状態)すると、汗(光)を出して体温を下げる(低エネルギー状態)ようなイメージ・・・かな?

なお化学発光の一般例としてはコンサート会場や遊園地で見かける “光る棒(ケミカルライト or サイリューム)” 、ホタルが該当します。

んで、だ。
私が一番気になっていたのは使われている試薬

調べまくった結果、青はルミノールらしい。
ペリレンという試薬でも青色に発色するようですが、数秒しか持たないとの事なので間違いないでしょう。

・・・って事は、ルミノール反応を間近で見れたのかぁ♪
ルミノールが酸化されて3-アミノフタル酸になる際に青色発光する反応をルミノール反応というわけだし!

また、キラービー様ご夫妻が注いでいた試薬は過酸化水素(オキシドール)。
おぉう♪ 消毒液配って歩いていたのね♪♪

久しぶりに本格的に調べ物をしましたが、学生時代に戻った感じで楽しかったです。
とてもお勉強になったわ~ (●^o^●)

# by aniline-black | 2007-07-30 23:07 | 実験・観察

選挙へ行こう!   

2007年 07月 29日
選挙へ行こう!_c0104662_2359341.gif本日は参議院選。
権利は無駄には致しません。もちろん行きました。

ま、なんと言っても 「投票は小さい頃からの憧れ」 でしたからね~。

小学校低学年位までは、両親が選挙へ行く時は必ずついて行っていました。

必ず、入場整理券を手に握り締めて。

といってもまだ選挙権は無いので、 『※』 が印字された入場整理券です。
両親の後を追って、擬似投票をするのが毎回の楽しみでした。


そして月日は流れ、選挙権を行使できる年齢に。

初めての投票は忘れられない思い出に・・・なっていません。

選挙が行われる度に初心に戻っている模様。
未だに会場へ行くとワクワクしてしまい、印象に残っていなかったりします。

# by aniline-black | 2007-07-29 23:20 | 日常

胃袋活動停止   

2007年 07月 28日
木曜日に38度近くの熱を出し、吐き気と腹痛に苦しんでいました。

金曜日には治まりましたが、胃袋が活動を拒んでしまったようです。

お腹はしっかり空きます。
・・・でも1人前が食べられない・・・(泣)

様子を見ながら食べないと、いつまでもお腹の中に居座っています。
今日は 「運動するから」 と頑張って1人分の食事を摂ってしまい、8時間近く昼食がいらっしゃいました。

夏風邪?

夏バテ??

ウナギで夏を乗り越える予定が、土用の丑の日を前にしてダウンしてしまいました。

胃袋様は、ウナギの侵入を許可してくれるのでしょうか・・・。
ちょっと心配です。

# by aniline-black | 2007-07-28 22:33 | 健康

科学マジック   

2007年 07月 25日
最近はマジシャンの “セロ” が注目を集めています。
手品に興味が無い訳ではありませんが、どうしても科学が絡むショーの方が好きで見てしまう。

個人的に気に入っているのは、やはり “米村でんじろう先生” でしょうか。
実は大学時代、『米村でんじろうサイエンスプロダクション』 でアルバイトをしていた友人経由で実験備品を分けて頂くなど、さりげな~く(?)お世話になっていた事があります。

しかも 「就職が決まらなかったら、入れて!」 と友人から米村先生に頼んでもらい、就職しようとしていたこともありました (^^ゞ

直接会っていないけれど妙に親しみを覚えます。
当時の実験や米プロ裏話が懐かしいな~♪

・・・ちなみに先生のお名前は・・・

# by aniline-black | 2007-07-25 17:17 | 実験・観察

『Grignard』 って・・・? part 2   

2007年 07月 18日
たまには真面目に化学の事も書いてみようかと思います。
ただ 「私は専門外だ!」 とおっしゃる方はスルーした方が無難です。
ますます化学嫌いになりますので m(__)m

まずグリニャール (Victor Grignard ;1871~1935) という人物から。
フランスのシェルブー出身。学位取得中の研究をしている時に有機マグネシウム化合物の合成法と有用性を発見した。
ナンシー大学、リヨン大学の化学教授。1912年ノーベル化学賞受賞。第一次世界大戦の時にはフランス陸軍の伍長として徴兵され、ドイツの毒ガス検出法を開発している。
 <マクマリー有機化学(上) P.352参照>

 「ノーベル化学賞を受賞した伍長」 でもあったグリニャールですが、紹介にある “有機マグネシウム化合物の合成法と有用性” こそが、グリニャール反応です。

エーテルやテトラヒドロフラン(THF)溶媒中、有機ハロゲン化物(=塩素、臭素、ヨウ素との化合物)と金属マグネシウムは反応。ハロゲン化有機マグネシウム化合物を生成します。
この生成物が反応の起源になる グリニャール試薬 です。

グリニャール試薬は電気陰性度と結合の極性からマグネシウムが+に、炭素がマイナスに分極しているので、弱酸と反応。
炭素が水素にアタックをかけて結合生成し、マグネシウムの電子対が立ち上がって外れる。
結果的に炭化水素が延長されるのです。

これら全体を グリニャール反応 と呼び、発見者の名前にちなんだ反応試薬と反応名が付けられました。

炭化水素の長鎖反応は巨大分子物質の合成をする際に非常に便利です。
それだけ有機ハロゲン化物を炭化水素に変換する事が重要だった、ということなんですよね。

マニアックな人向けのブログではないので、この程度にとどめておこうかと思いますが、やっぱり専門用語が入り乱れてしまうので説明は難しいですな。。。

# by aniline-black | 2007-07-18 17:24 | 実験・観察